KH0601’s blog

テーマは特に決めていませんが何かに対して思ったことをアウトプットしていきたいと思います。

消えるもの4(世界から猫が消えたなら➄)

世界から猫が消えたなら」の紹介の続きです。

前の記事を読んでいない人は先に前の記事を読んでからの方がいいかもしれません。

 

また、ここから下は詳しい内容を書いてしまうのでネタバレになってしまいます。映画を観ていないのに詳しい内容を知りたくない方は映画を観てから読んで下さい。

 

 

 

本題↓

 

「悪魔」が次に選んだ世界から消すものは「猫」でした。「猫」は「僕」が小さい頃に拾った捨て猫「レタス」という猫を母がすごく可愛がっていたが死んでしまい、不器用な父と「僕」が母に内緒で「レタス」そっくりの「キャベツ」という猫を家に連れてきたという思い出があります。そして家族旅行の海のシーンで母は「僕」に「キャベツをよろしくね、あ、違った。キャベツ、この子をよろしくね」と言っていて、実際に僕は母が亡くなってからも「キャベツ」を大切にしてきました。

そして今も近くに居る家族の絆を強くしてくれた「キャベツ」を含め、「猫」が世界から消えてしまったらどうなるのかと考えている中で「悪魔」が自分自身であることに気づく。

このシーンから感じられるのは人間の愛情的な面が強いと思う。例えば不器用な父が「キャベツ」を見つけ家に連れてくるというのは母を愛しているからで、いつも時計をいじってばかりで寡黙な父も母のことをすごく大切にしているということが伝わってくる。